兄嫁の心のこもった介護食
私の親を自宅で介護していた時、兄嫁が食事の世話をすべてしてくれました。
兄嫁は昔から料理が上手で毎年豪華なおせちを作ってくれていました。
介護食も上手で改めて兄は良い奥さんをもらったと羨ましく思いました。
介護食は食べやすいように柔らかくしたり小さくしたりしますが栄養バランスの取れた食事を規則正しく適量をいただく、という基本的な部分は健常者と同じです。
特に介護が必要な人は運動量が少ないので多品目を心掛けているとカロリーの摂り過ぎになりがちですので注意が必要です。
一日30品目が理想と言われていますがそれぞれ少量ずつ、バランス良く摂らなければなりません。
病人は寝ていることが多いので食事の時間に寝ているとついつい「後でいいか」と思ってしまいがちですが、規則正しい時間に食べさせるのも病人にとっては大切です。
兄嫁は叩き起こしてでも食べさせていました。
父は高血圧症でしたので塩分の摂り過ぎは厳禁でした。
しかし昔から味が濃いものが好きでしたので薄味の食事に慣れさせるのに苦労していたようです。
90歳を超えていましたので歯はほとんどなく、固いものはもちろん大きく切った野菜なども食べられませんでした。
イカやタコは噛み切れないので厳禁。
野菜もほとんどみじん切りにしていました。
兄嫁の手厚い介護と心のこもった介護食のおかげで父は99歳まで生きました。
介護食を作っている所は見た事はないですが、離乳食みたいな物なのではないでしょうか。
中には咀嚼するのが難しい人もいますので、施設でしたら栄養士がいて調理師がいてそれぞれにあわせた料理をして出しています。
それは美味しいとか美味しくないとかではなくただ栄養として摂取するという物です。
それしか楽しみがなかったらもの凄い勢いで食べる人もいますが、それはただお腹がすいているとは違うように感じました。
どういったらいいのでしょうか。
本能に近いものでただ物を口に運んでいるだけではないでしょうか。
私はそう思いました。
家族はそれは最初はいい顔で近づいてきます。
もちろん頭も下げます。
それは結局自分の生活が大切だからなのです。
それまで苦労はあったかも分かりません。
それは分かりますが私が見る限りでは施設に入れた段階で放棄しているように思えて仕方ありませんでした。
私はそれを見てもの凄く悲しい思いになったのです。
それを現実として私は見てきたのでそう感じるのです。
それは人それぞれの生き方感じ方はあるのですが、もっと自分は今この人の為に何が出来るのかと考えて欲しいと思いました。
体調のいい時だけ近づいて来るそう言う人もいます。